ディズニーでのスタッフ教育から学ぶ
ディズニーランドはスターバックスと同じで、アルバイトスタッフをアルバイトとは呼びません。「キャスト」と呼んでいます。
スターバックスは「パートナー」、ディズニーランドは「キャスト」と各社こだわりが見られます。
他の共通点も非常に多いです。昇進制度からアルバイトスタッフがアルバイトスタッフに教える仕組みです。スターバックスのグリーンエプロンブックカードのような、キャストがキャストを褒める仕組みもあります。「スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート」です。これは、キャストがキャストを褒め称えるメッセージを送り、その結果をもとにアワード受賞者を決めるのです。
また、上司がキャストを褒める仕組みとしては、ファイブスタープログラムというものがあります。素晴らしいパフォーマンスをすることで、上司からファイブスターカードをもらうことができます。このカードが5枚集まるとミッキーマウスも登場するキャストのためだけのオリジナルパーティに参加する権利が得られるのです。
アルバイト感謝デーというものもやっています。ただこれだけは、あの素晴らしいディズニーランドという場所を活用できるので他を圧倒しています。ディズニーランドでいつも一緒に働く社員が、自分たちのためにおもてなしをしてくれたら、どんなに嬉しいことでしょう。想像しただけで魔法にかかってしまいそうではないですか?
大企業だからではなく誰でも出来る
そろそろで気づている方もいるのではないでしょうか?
スターバックスもディズニーランドもアルバイト教育に定評がある、大きな結果を出している企業は皆同じことをやっていると思いませんか?
スターバックスやディズニーランドにそれぞれに特色や強みはあるものの、皆一様に愚直に基本的な事を仕組みにして実行しているにすぎないのです。
アルバイト教育、ひいては人材教育に近道はなく、基本は小さなことの積み重ねで、環境を作っていくしか道はないのです。
そしてそのほとんどが、決して大企業にしかできない難しい内容をやっているわけではありません。規模や予算は真似ができなくても、中小企業や一般的な企業でもカスタマイズして使える仕組みがほとんどなのです。
効率的、効果的だから同じ仕組み
なぜ、スターバックスもディズニーランドも同じような仕組みを実践しているのか?それは、効率的、効果的だからに他なりません。この2社でさえそこまでやらなくてはいけないということは、どんな会社でもアルバイトスタッフの力を無視はできないということなのです。
ディズニーランドでは約20000人のアルバイトスタッフがいるのです。ディズニーがこれだけの大人数であのクオリティを保てるのに、人数が少ない会社がアルバイトスタッフを教育できていないのはなぜでしょう。
それは、基本的なことをやっていないだけの事かもしれません。ここに書いた事例は、特別なことではなく実は誰にでもできることなのです。