アルバイトやパートの採用面接で気をつけるべきポイント②(実例6選で解説) | 一般社団法人 社会人サークル協会

アルバイトやパートの採用面接で気をつけるべきポイント②(実例6選で解説)

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面接6選前回の【アルバイトやパートの採用面接で気をつけるべきポイント①(実例6選で解説)】では、「志望動機」「通勤時間」「希望勤務時間帯」などを中心に掲載いたしました。

今回は、2回目として出勤状況や健康状態などについて説明したいと思います。

1回目にも掲載いたしましたが、アルバイトやパートの採用面接といっても、正社員と同様働いてくれるといった点では変わりはありません。つまり、アルバイトやパートの面接だからといって、正社員と違う基準で判断するのはお勧めできません。

しかし、あくまでもアルバイトやパートなのであって、正社員とは違います。

仕事に対して責任感や義務感がある人が前提となりますが、若いアルバイトの場合には敬語が苦手や、パートの場合には子育ての両立もあるので、そういった面は考慮した方が良いでしょう。

また、中小企業の場合は特にアルバイトやパートから正社員への昇格等も考えられますので、将来的に正社員にしても良い人材かどうかも採用のポイントとなります。

では、具体的な質問例に対して良い回答と悪い回答を説明していきたいと思います。

質問①~⑥はこちらをご覧ください。

 

質問⑦

■お子さんは何歳ですか?

top38この質問は子どもを持つパートの人に対してはとらも重要な質問です。

特に子どもさんが小さなときほど、発熱などの急病によって突発的な休みをすることも多くなります。

もちろん、休まれるのは店舗、企業にとってはとても迷惑な事ではありますが、将来はそのパートさんの子どもが作ってくれるんだという認識の元に、アルバイト・パート、正社員問わずに全員が協力出来る店舗作りに繋げなければなりません。

また、その為にアルバイトやパートを採用する段階から、対策出来ることはないかと考えておく方がよいでしょう。

子どもがいるパートばかりのスタッフを採用するのではなく、学生のアルバイトとパートの人を半々で採用するなどしておきましょう。

特に子どもを持たないスタッフ(アルバイト・正社員を含む)には予想もできない理由で休む時があります.

普段からアルバイト・パート正社員を問わずに、良いコミュニケーションをとることで、様々な想定をしておくようにすればよいでしょう。

 

質問⑧

■失礼ですがお子さまの健康状態はいかがですか?

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アルバイトや正社員を含めて突発的な休みをゼロにする事は不可能ですが、この質問をすることで少しでも、パートの方の突発的な休みを減らすための材料とすることが出来ます。

また、この質問はパート希望者の子どもの健康状態を知る為ではなく、パート希望者の母親としての考え方を知ることが出来ます。

少しの切り傷で心配するなどするのも母親として良い事かもしれませんが、過保護すぎると突発的な休みなどが多くなることもあり、注意が必要です。

 

良い回答例

・良好です。大きな病気になったこともありません。

 

悪い回答例

・特に問題ないです。多少の風邪や熱なら平気です。(子どもの健康状態に気をつけなさすぎるのも母親としての疑問が残ります)

 

質問⑨

■パートとして働いている時間に、お子様はどこかに預けられるのですか?

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最近はパート希望者の実家が近くてパート希望者の祖父母の家に預けるという人も多いですが、公的機関・民間機関に預けるのとパート希望者の祖父母に預かってもらうのでは突発的な病気などの時の安心感が違います。

また、その預ける場所によっては、お子さんが体調不良になった場合はそのまま、母親としてのパート従業員の突発的な休み、早退、遅刻に影響します、。

最近では、少しずつ企業や店舗にパート労働者専用の保育施設があるところも増えてきましたが、中小企業では費用面や人材面でパート労働者専用の保育施設を運営するのは難しいのが現状です。

 

良い回答例

・私の実家が近くにありますので、預かってもらっています。

・現在、保育所に通わせています。

 

悪い回答例

・今はまだ見つかっていません。仕事が決まってから考える予定です。

 

質問⑩

■あなたの健康状態はいかがですか?今まで大きな病気やケガなどで、会社を長期間休んだことはありますか?

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この質問は、パートとアルバイトを問わずに重要な質問です。

持病を抱えいる人をパートとして、アルバイトとして雇うのも企業の責務だとは思いますが、持病で頻繁にパート従業員やアルバイト従業員が休まれるようであれば企業や店舗の運営に支障をきたします。

また、持病を抱えている人をパートとしてアルバイトとして雇う場合には、予め持病の話を聞いていれば、アルバイト・パートに関わらずにシフトや休憩時間に配慮することも出来ます。

そういった面も含めて、この質問はアルバイト・パートにかかわらずに非常に重要です。

 

良い回答例

・健康面に大きな問題はありません。また、体力には特に自信があります。

・今までに大きな病気、ケガをした事もありません。

 

悪い回答例

・問題ないと思います。(自身なさそうに答える)

・持病があり起きることが出来ないことがあります。

 

質問⑪

■時給や給料、待遇面で何か意見はありますか?

top35小さな個人商店や中小のワンマン企業の会社でアルバイト・パート求人募集をした時によくある失敗ですが、その時の感情のみでアルバイトやパートの時給や給料、待遇面を決めてしまう事です。

アルバイト・パート求人募集で久しぶりに良い人材が来てくれて嬉しいのは理解できますが、「丼勘定」でアルバイトやパートの時給などの決定だけはやめておいた方が良いでしょう。

また、その時だけ良い人材を演じることが上手なパート希望者やアルバイト希望者もいます。

アルバイトやパート採用者の待遇面などの決定は、くれぐれも慎重に行いましょう。

 

良い回答例

・特にありません。御社の規定に従います。

 

悪い回答例

・昇給はどれくらいでしますか?休憩はいつくれますか?など細かく待遇面などを聞いている質問)

 

質問⑫

■最後の何か聞きたい事はありませんか?どのような事でも結構です。

top37この質問は正社員の求人募集の面接の時にも必ずしますが、アルバイト・パートの求人募集の面接の時にも行うようにしましょう。

このアルバイト・パート求人募集の面接の質問の際に、⑪の悪い回答例にもあったように、細かくアルバイトパート希望者としての自分の損得ばかりを気にする人物は、採用しない方が良いでしょう。

こういった自分の損得しか考えない人は、働きだしても自分がその仕事をいかに楽を出来る方法ばかりを考えており、他に働くアルバイトスタッフ・パートスタッフのモチベーションが下がる事があっても、上がる事はありません。

また、パートの場合は女性の応募者が多いと思います。

女性は男性と比べて損得勘定で判断しがちなことがありますので、その部分を見るためにもアルバイトパート希望者に必要な質問です。

 

良い質問例

・これから企業・店舗が行う社会貢献活動などについての質問

 

悪い質問例

・⑪の悪い回答例にあったように自分の損得に関する質問

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

正社員の募集の場合は直球勝負の質問といったところがありますが、アルバイトやパートの場合にはあえてゆっくりの質問を投げてみる事も必要になってきます。

相手の立場と、企業や店舗側の立場にたちお互いが良き理解者になれるように努めましょう。

正社員、アルバイト・パート問わずにスタッフは、「働かせてやっている」のではなく「働いてもらっている」のでもなく「共通の目標達成のために集まっている仲間を募集」との認識で採用する方が良いでしょう。

そんな採用のアドバイスを社会人サークル協会では行っています。詳しくはお問い合わせください。

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