マナーがない人は信用してもらえない。
「自分にはこの仕事やっていく実力がある。」
「自分にはこの仕事で他の人を幸せに出来る。」
このように、自己分析をし、多くの人が起業に足を踏み出すのではないでしょうか?
しかし、リアルな数字として 起業家の30%は3年で廃業に追い込まれています。
この数字からわかる事は、自分の実力にプラスアルファの何かがないと、3年以上会社を存続させるのは難しい面があるということではないでしょうか?
ある会社の従業員のマナーの徹底
ある会社の経営者と打ち合わせをするために、その会社に訪問したときのことですが、その会社の社会人としては当たり前ではありますが「マナー」のあまりの徹底ぶりに驚かされました。その理由が従業員にも徹底されていたからです。
まず、事務所の中に入ると、従業員全員が仕事を中断し、一斉に起立をしてこちらを向いて「いらっしゃいませ」 とお辞儀をして出迎えてくれます。そして、奥の応接室に案内されると、真っ先に着ているコートを預かってくれます。当たり前と言えばそれで終わりですが、ここまで気を利かせてくれる会社はほとんどないのが実情です。
そして、打ち合わせが始まると、センスのいいコーヒーカップで、挽きたてのコーヒーを運んできてくれます。このあたりでも明らかにセンスを感じさせてくれています。さらに、打ち合わせが長引くと 今度は紅茶を運んできてくれます。コーヒーの次には紅茶という所でさらにセンスを感じます。
そして、帰り際は来たときの逆です。コートを持ってきてくれて、従業員全員が仕事を中断し、起立して一礼してお見送りの挨拶をしてくれます。それも、エレベーターの扉が閉まるまで、お辞儀した頭を下げ、上げることはありませんでした。
ここまでマナーが徹底していると、この会社の信用度が増すばかりか、安心感が湧いてくるものです。
つまり、従業員教育は会社の顔になります。そして、お金をかけずに実践できる最高の顧客サービスになっているのです。
社長が出迎えてくれる会社には驚いた
次に、こんな会社もあります。
はじめての訪問のため、その会社に20分程前に着くと、なんと社長がビルの1階で待っていたのです。
「ようこそおいでくださいました。どうぞこちらに」
とエレベーターまで 社長自らが誘導してくれるました。
20分も前にビルの前でお出迎えしてくれる社長の姿勢と様々なマナーは、会社の顔を映し出してくれます。
そして、来社してくれたお客様に強烈なインパクトを残してくれるのです。
実績のアピールよりマナーを重視する
起業して間もない会社は、当然のことながら実績などありません。つまり、 信用で商売をすることは非常に難しいと言えます。どんなにあなたがその世界での実力があったとしても、競合他社とのレベルの違いを証明するのには時間がかかるでしょう。実力のみで 信用を得るのはかなり難しいのです。
ところが、信用を向上させてくれるものがあります。それが社会人としてのマナーです。
字が上手い人は、何となく頭のいい人とイメージがありませんか?
こんなイメージがあるのと同じように、「マナーのいい人=信用できる人」という印象を与えてくれるのです。
おまけに、多くの社長が意外におろそかにしがちなのでその当たり前のマナーが、圧倒的な差別化にもなりうるのです。
では、この手のマナーはどこで見つけることができるのでしょうか?
それは研修や接待などで基本的なことを学ぶことができますが、実際はうまくいっている会社に足を運んでみる方が様々なヒントを得られるのです。
今あなたがいる会社は、起業を夢見るあなたに、実は色々なマナーを学べる機会を与えてくれていませんか?
従業員研修やマナー研修はもちろん、マナーを学ぼうという視点で見ていれば、さりげないことでも実に工夫されていたりと多くのことを学べるでのです。
独立してからわかる会社の差別化になるもの。
中小企業にとってお金をかけずに実践できる最高の顧客サービスと言えるかもしれません。それに、もしかしたら一回きりのお客様がリピーターに変わってくれるかもしれません。ぜひ、この当たり前のマナーを身につけて少しでも早く信用を勝ち取ってあなたのビジネスチャンスを広げてください。
★最後に一言★
現在会社員の人はいまのうちに積極的にマナーについで学んでおきましょう。